慰謝料請求を弁護士に依頼するメリット

慰謝料請求を受けた時に弁護士に依頼するメリット

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不倫・不貞により慰謝料請求の受けた場合，慰謝料請求する側からすれば，必ずしも金銭が欲しいというわけではありません。本当に合意したところは，別のところにあるということもあります。

慰謝料請求をする側は，不倫・不貞をしたことに怒っています。しかし，自分の配偶者とは，離婚を考えていない場合もあり，もう２度と会って欲しくないということが一番重要であり，お金の問題は二の次であるということがあります。

慰謝料請求する側の目的が本当にお金のみということであれば，裁判をすればよいのです。裁判では，「原告は被告に対して，○○万円を支払え。」ということしか書けません。今後の接触を禁止することや誹謗中傷を禁止すること等は判決主文には書けません。

それでは，慰謝料請求する側も困るということがある場合には，交渉の余地が生まれます。弁護士が慰謝料請求を受けた側の弁護活動を行う場合，慰謝料請求をした側にとって最も重要な部分は何であり，慰謝料請求を受けた側はそれについて譲歩ができるのかということを探ることが重要になります。

当事者間の交渉では，感情的になるため，このような探り合いをすることが困難になることが多いので，請求する側にとって最も重要な部分を探り出し，交渉していくことが重要な仕事なります。

不倫・不貞の慰謝料を請求されると精神的に不安な状態が続きます。しかも，他人に相談して対応を協議しようにも話す相手も見つからず，一人で抱え込まざるを得ないことが多いです。

そうなると，日常生活において，様々な支障が生じることがあります。そうなる前に，精神的不安の軽減のために弁護士を付けるという方もいらっしゃいます。

当事者間では，口頭で約束して，お金を支払って終わりということもあります。しかし，口頭の約束では，本当にこの紛争を終わっているのか不安になります。また，書面を作成しようにも一般的にはどのような書面を作成するのか，自分に合った合意とはどのようなものなのか，ということが分かりません。

書面により合意することは非常に重要です。まずは明確に紛争が終了したという区切りになること，また，今後の紛争予防にも役立ちます。